かないやしない願いばかりが積もってく、大人になったんだなピアノの音でさえ胸に染み るぜ。
君はすっかり変わって、しまったけど、俺はまだここにいるんだ。汚れた部屋だけを残して。
ちっぽけな夢に囚われたまんまで、売り払う魂も残っちゃいないけど、君の全ては俺の全てさ、なんて言葉、過去のもの今ならこのみさへ差し出すよ。
King Gnu 「壇上」冒頭より
今の自分と作詞:常田大輝さんを重ねて考えると、とても共感できるなと思う歌で す。
詩がとっても良いので是非聞いてみてください。
コンドルです。本稿はしんみりしたヨット部向けの内容になるかと思いますが、どうか最後までお付き合いください。
1、若者
若者の価値なんて、どれほどのものだろう。将来が期待されるだけで現状では何者にも、何の能力、何の繋がりもない存在、これが受け止めるべき若者の真実であると思う。
2、無償の愛
〇〇一年生といわれる存在は、未来に期待され、与えられているばかりであることを多くの我ら愚か者たちは知らない。つかえない新社会人なんて給料泥棒ともい われる始末だ。そんな受贈者にすぎない若者は、愛ある贈与者である恩人に対して 非常に冷たい態度をとる者が多い。⺠法でいうところの忘恩行為みたいなことだ。 愚かな若者は恩人に対して「俺は会社に(または帰属集団に)こんだけやってやってる、感謝しろ」的な態度をしていたことは、贈与者になるまで知る由もない。 恥ずかしながら、これを書く筆者もそんな時があった。誰もが通る道とはいえ、よ社会に対して、とんがりすぎていた。
3、愛の連鎖のゆりかご
では、各々の世界に入ったばかりの受贈者としてあるべき態度とはどのようなものか。筆者は「やらせていただいている」と思うべきだと今なら思える。 あなたがどれかの世界に好きで入る場合(趣味の世界)は、自分の好きなことをさせてもらうために、必ず将来の恩人から無償の贈与を受ける。さらに、その恩人でさえ贈与の連鎖は続いているため、その恩人でさへもやらせて頂いていると考えるべきなのである。その世界の善意の連鎖のゆりかごの中で、好きなことをやらせ て頂いているのである。
香川大ヨット部でいえば、大きな出資や歴史をゆうなぎ会(OB 会)から贈与して 頂いているので、主将でも、最上級生であろうが、関係はない。現役生は頂いている身分に過ぎない。晩年 24 位になるために、応援してくださるのではないはず だ。
この態度はどの世界でも通ずることである。その理由はほとんど必ずといってい いほどに若者が新たに入る世界には先人がおられる、つまり贈与者がおられるからである。この態度を部活で学んでおくと、社会人になっても必ず役立つ。この一つ だけを取っても部活を大学でもやるということは大変に有意義な活動であるといえ よう。
4、結語
なぜこのようなことをこの場で書くのか。それは自分への戒めだけでなく、大原則・基本のことで後輩が怒られて欲しくないのである。感謝や恩を忘れて、自分のしたいことをするだけの現代型・仁義を心得ない寂しい大人にはなって欲しくない のである。
感謝は人をつなげ、つながった輪の大きさがわかるのは自分の今際の時である。
この段階でようやっと筆者が理解できたことを先回りで知っておくことは非常に 有意義であろうと思う。こういったことを身につけるには、大人になってからでは すでに遅いような予感がする。
何も知らなかった自分を羨ましく思うかい。 君を失望させてまで、欲しがったのはなぜ。 何もかもを手に入れた、つもりでいたけど、もう十分でしょう、もう終わりにしよう。
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君はすっかり変わってしまったけど
俺らはまだここにずっといるんだ
汚れた部屋だけを残して